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大澤 崇人
放射化分析, (34), p.34 - 50, 2023/04
本稿では即発ガンマ線分析の名称問題、原理と長短、JRR-3に設置されたPGAの構成、PGAでどんな分析ができるのか、PGAの利用方法についてそれぞれ解説する。
前川 藤夫
放射化分析, (25), p.15 - 25, 2010/01
J-PARC 1MWパルス核破砕中性子源の概要を解説するとともに、放射化分析を研究テーマとするユーザーに向けてJ-PARC中性子源ではどのような性能の中性子ビームが利用可能であるかを述べ、将来のJ-PARC利用を促す記事である。
國分 陽子
放射化分析, (20), p.22 - 23, 2006/07
平成17年10月17日から21日まで中国、北京で行われた2005アジア・太平洋放射化学シンポジウムAsia-Pacific Symposium on Radiochemistry 2005(APSORC 2005)について紹介し、参加者としての感想等を述べる。本シンポジウムのテーマは核化学,放射化学であり、300名を越える参加者が出席した。放射化分析を含む研究は、地球科学試料,生物試料などの定量結果を報告するものが多かった。また、INAA, RNAAは目的に応じて用いられているが、放射化分析のみを使った研究はほとんどなく、ICP-MSやXRFなど他の分析法も組合せて行っている場合が多く見られた。今回、放射化分析を用いた研究の中で最も興味深かった内容は、化学種分析への放射化分析の適用であり、招待講演2件から有用な情報を得ることができた。
笹島 文雄
放射化分析ハンドブック, p.108 - 118, 2004/03
原研研究炉(JRR-3, JRR-4)において中性子放射化分析を利用しようとする際に必要な利用手続き,研究炉の概要,照射設備,キャプセル形状,放射線計測機器,実験室及び取扱い上の注意事項などの詳細な情報について紹介した。本原稿は、放射化分析手法,放射線計測,分析例などとともに「放射化分析ハンドブック」の一部に掲載され、中性子放射化分析の利用者のためのハンドブックとして放射化分析研究会より公開される。
宮本 ユタカ
放射化分析ハンドブック, 7 Pages, 2004/00
中性子放射化分析において定量元素と熱中性子の核反応によって生成する測定核種は、それ以外に共存する他の元素の異なる核反応によっても生じる場合があり、それが系統誤差の原因になる。その影響の大きさは試料の元素組成だけでなく、原子炉施設や照射場によっても異なる。京都大学原子炉実験所研究用原子炉(KUR)で放射化分析によく用いられる照射設備について、妨害核反応が定量結果に与える影響の大きさを岩石及び植物標準試料の照射実験から定量的に評価した結果を示す。
宮本 ユタカ
放射化分析, (14), p.16 - 22, 2002/05
京都大学原子炉実験所研究用原子炉(KUR)における放射化分析について、経験的な情報も交えながら、照射,測定などの実験方法,解析方法に主点を置き、標準岩石試料や植物試料の多元素同時元素分析や正確な分析を行うために必要な妨害核反応の影響について分析例を紹介する。
初川 雄一; 大島 真澄; 早川 岳人; 藤 暢輔; 篠原 伸夫
放射化分析, (10), p.19 - 20, 2000/03
核構造研究において顕著な成果を収めている多重線測定装置GEMINIを分析化学、特に中性子放射化分析法に応用して解説した。一般に中性子放射化分析では主要成分からの放射線が強く微量成分の検出には化学分離などが必要であるが、多重線測定装置によって得られた2次元スペクトルにより化学分離などを行うことなく非破壊で微量成分の検出に成功した。標準岩石試料の測定においては同時に27元素の検出測定に成功した。検出できた最小成分はJP-1試料中のEuでその含有量は4ppbであった。これらの成果について述べたものである。